こんにちは、瀧本です。
今回は保健所で行っている、”HIV”と”梅毒”の検査を受けに行ってきました。
HIVと梅毒、耳にしたことはありますか?
HIVは義務教育で教わったのではないでしょうか?
なんとなく自分とは遠いもののような気がしている方が多いと思います。
実際HIVはかかってしまうと一生付き合っていく病気ですが、性感染症の中では感染力が低いものの部類に入ります。だからといって、安心できるものではありませんのでリスク行為があったら検査が必要です。
※リスク行為とは…
コンドームをせずにセックスをするなどの行為です。
オーラルセックス(フェラチオやクンニ)も含まれます。
怖いのが、梅毒です。
梅毒は感染力が非常に高く、今爆発的に感染者が増えています。
感染経路はリスク行為をした場合だけではありません。キスだけでも移りますし、症状の出ている箇所と傷口や粘膜が触れたら感染する可能性があります。
コンドームを着用しているセックスでも感染するのです。
早期に治療をすれば治る病気ですが、取り返しのつかないことが1点。
妊婦が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、死産、早産、新生児死亡、奇形が起こることがあります。(先天梅毒といいます)
奥さんの妊娠中、旦那さんが風俗へ行ったり浮気をし、そこで梅毒をもらい、それを奥さんに移すようなことがあったら、一生後悔することになりますので本当に注意してください。
ネットではデマも流れているので、感染に関しての詳しい情報は厚生労働省のHPを見るのが一番確かだと思います。
厚生労働省HP 梅毒に関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/qanda2.html
HIVと梅毒に関しては、各都道府県の保健所等で無料で検査を行っているところがたくさんあります。
東京都だけでも44箇所!
身分証や保険証も要りません。匿名で受けられるので、心配があったら悩まずにすぐ検査を受けに行ける場所があるんです。
とはいえ、なんだか検査というとハードルが高いと思われる方も多いと思いますので、今回は実際に受けた様子をご報告したいと思います。
まず、無料で検査を受けられる場所は、「厚生労働科学研究費補助金エイズ対策政策研究事業」さんが出されている、こちらのサイトが参考になります。↓
『HIV検査相談マップ』
https://www.hivkensa.com
保健所によって少し受付方が違うので、詳しくはこちらのサイトで自分が行きやすい場所の情報を確認してください。
だいたい検査の実施日が決まっていますので、そこで日程を確認します。
ここからは私が受けた場所での流れを説明します。
実施されている日程と時間に合わせて保健所に向かいます。予約も要らないので本当に手ぶらでOKです。
①受け付け
保健所の検査受付の窓口に行き、受付をしてもらいます。名前を聞かれることもなく、番号札を渡されるだけです。

順番が来るまで待合室で待ちます。私が行ったときは5人ほど他の方もいらっしゃいました。年齢は様々ですが、比較的20〜30代に見える方が多いです。
待合室には他のところではなかなか見かけない資料が置いてあります。

主にHIVや梅毒に関する情報誌ですが、HIVに感染された方の現在の生活の様子が記載されたもの、性感染症を注意喚起する資料の他に、たくさん置いてあるのがゲイの方のための情報誌。

性感染症の資料だけでなく、”ゲイスポットガイド”というゲイの方が集まるスポットが書かれたガイドブックも置いてありました。
セクシュアルマイノリティの方だと、自分と同じ考えを持つ方を探すことにも苦労するのではないのでしょうか。
このような資料が保健所等の公共機関に置いてあることはとても大きいと思います。検査をしなくても保健所は入ることができますので、一度覗いてみるのも良いと思います。
ちなみに、これらの資料のデザインがとてもオシャレなんです。めちゃくちゃハイデザインなライフスタイルマガジンのようになっていて、私はそれがとても驚きでした。性を楽しむことは教科書のように定義するだけではなく、こうしてデザインで魅せたり体現する方が伝わるということを身を以て感じました。