「はじめてのセックスは一生心に残るもの」という言葉を耳にしますが、女性で心に残ってる人っているのかな?
どうも、瀧本です。
今回は主に処女の方に向けた”はじめてのセックス”での心構えをお伝えするのですが、私自身はじめてのセックスに思い入れがなくて、処女の方に向けた「初セックスは一生の思い出」というような記事を観るたび違和感を感じています。
友人たちと女子トークをしている時も、大概
「初体験てどんなだった?」
「う〜ん… どうだったっけ?」
という会話がなされてます。
まず思い出すのに時間がかかる。
みんな覚えてないんですよね。これが女性の”思い出の上書き保存”です。で、だいたい思い出しても「痛かった」と「こんなもんか」という印象だったという意見の多いこと。
する前は「一生に一回のことだし」「最初が肝心」と身構えるかもしれませんが、そのくらい気負わなくて大丈夫なものなんです。
はじめてのセックスが一生心に残るのは、きっと男性の方なんでしょうね。
ちなみに私はファーストキスの記憶はこれっぽっちもございません。
ファーストディープキスの記憶はかすかにあり、シチュエーションは忘れましたが、した後の感想を覚えていて、「うわっ!なんかでかいなめくじみたいなの入ってきた!」と思った記憶が残っています。
私の初体験はひどいもので、とても人様に話せるようなものではないのですが、反面教師になるのであれば聞いていただければ。
高校1年生の夏。
高校3年生の彼と。
夜に近所の学校の校舎の陰で。
シャワーも浴びず。
服も脱がず。
前戯もなく。
コンドームもせず。
いきなり挿入。
最悪ですね。ひどすぎます。
無知って恐ろしい。
昔は学校の校舎の中以外はいつでも自由に入れたんです。
そこで彼と話をしている中で、「自分は今日以降受験に入るためしばらく会えなくなる」というようなことを言われ、その前にセックスがしたいと言われたような気がします。
校庭には犬のお散歩をしている人もいる中、コンクリートの上だったと思います。
コンクリートの上→痛い
野外→みつかったらわいせつ罪
シャワー浴びず→不衛生
服脱がない→リラックスできない
前戯なし→濡れない
コンドームなし→避妊せず
この状況でいきなり挿入なんて、どう考えたって痛い危険要素しかないですね。でも無知だったので、そういうものかと思ってました。
そんな状況でもセックスをしようと思ったのは、さっさと処女を捨てて、処女非処女論争に巻き込まれるのを避けるためでした。
別に当時の彼と一つになりたかったなどとは全く思っていなかったんです。
共学だったので、高校生くらいの時って「あいつは処女だ、あいつはまだだ」みたいな話を男の子達がしていませんでしたか?それで処女だと見当をつけられると、「あいつの処女を誰が奪うか」的な論争が始まり、なんかいろいろと面倒だったんです。
別に処女は捧げるものでもなし、話のネタにされるのもごめんだ!と思い、さっさと処女を捨てたかったんですよね。
当然痛すぎて耐えられなかったのですが、彼が気を使って一番痛い入り口付近で出し入れしているのかと思い、奥まで刺さらないと処女じゃなくならないと思っていたので、
「どうやっても痛いから、もう全部入れちゃっていいよ」と伝えると
「もう全部入ってる…」
「…」
じゃあ痛いからもう無理。と言って早々にやめました。
そのやりとりが強烈に頭の中に残っていたので、私は初体験だけは覚えています。笑
射精こそしていないものの、ゴムをせずにしてしまったので、あの時妊娠や病気にならずに済んで本当に良かったなと心から思います。
地元はわりと田舎で海も近かったので、海でセックスをするという話も結構定番だったため、こんなのも普通なのかと思っていましたが、これが最悪な条件下でのセックスだったとわかったのはだいぶ後になってからです。
とにかく痛く、数日間膣周りの痛みが続きましたが、無知がゆえに酷ささえ分からなかったので、当人は処女を捨てられたことに満足し、家に帰った後ショーツについた血(処女膜)を見て達成感すら感じていました。
ここまでの話でお分かりかと思いますが、彼も自分の欲望に任せて適当にセックスしていますが、私も自分の欲求のために相手のことなど全く考えていませんでした。
一番最初で無知というのは比較対象がないので、どんなセックスであってもそれが酷いものか良いものかわかるのは後からです。
私のように酷い状況であっても、その時私は納得していたので嫌な思い出にはなっていませんし、仮にホテルですごく丁寧に扱ってくれたとしてもその時したい気分ではなかったり、”相手が求めてくるから仕方なく”というような心持ちであれば嫌な思い出として残っていたかもしれません。
要は自分の気持ちが一番重要です。
良いセックスになるか、悪いセックスになるかは自分の気持ち次第なんです。
そのことを一番に考え、楽しいセックスを迎えるための注意事項をお伝えしたいと思います。
<はじめてのセックスで準備すること>
1.本当に自分の体を預けていいか、相手を見極める鑑識眼を持つ
私はこれを持ち合わせていませんでした。今でも持っていません。致命的です。
最低限言えることは、夏山の”はじめてのセックス!〜男性編”の記事を読んでくれていたり、セックスのことについてしっかりと調べてくれている方はとても良い方だと思います。
「はじめてのセックスを楽しい経験にしよう!」なんて考えてくれる人と初体験を迎えられるチャンスがあるなんて、羨ましいです。
2.されたら嫌なことをはっきりと伝える勇気を持つ
良い人ばかりではないのが世の中です。もし万が一悪い人に当たってしまった場合の危険があります。
”はじめて””無知”ということを悪用する人がいることも。
「前の彼女はやらせてくれた」「普通はみんなやっている」の言葉に惑わされないこと。
- 下着姿や裸の写真を撮られること。
- 目隠しをされたり、手を縛られたり、首を絞められたりすること。
- 友人を呼ばれたりして複数人でセックスすること。
これらは確かにプレイとして行われていることですが、それをして良い環境というのはお互い望んで同意があった時のみです。全て危険が伴います。
慣れてきて、知識を得て、興味がわけば問題ないですが、嫌なことを「嫌だ」と言える相手とするようにしましょう。
もし仮に相手のことが大好きで、断ったら嫌われるんじゃないかと思ったとしても、ちゃんとした相手なら断ってもその後もいくらでも機会があります。
断ってダメになるような相手なら、あなたの鑑識眼がなかっただけ。その男よりかっこ良くていい男は日本に10万人はいます。
3.避妊と性病に対しての正しい知識を持つ
避妊に失敗して体に影響を及ぼすのは女性だけです。
コンドームは男性しかつけられませんが、女性自身ができる避妊の方法があります。
IUS、IUD、低用量ピルが主に女性主体で避妊ができる方法です。

IUS、IUDは医師による装着、除去が必要なので少しハードルが高いですが、やってしまえば楽なのではないかと思います。
調べて興味を持つと、意外と「やってみようかな」と思えることがあるのでセックスをするなら持たなければならない知識です。
性病はコンドーム以外に防ぐ方法がないため、コンドームは必ず着用することと、コンドーム選びを楽しめるような相手なら、セックスの相手として間違いないのではないかと思います。
コンドームで避妊するのであれば、射精されたあとは必ずゴムが外れないようにすぐに抜いてもらい、精液が漏れていないかチェックしてください。
もし漏れていたりゴムが外れてしまうようなことがあり、少しでも妊娠の不安があれば、アフターピルをもらいに産婦人科に行きましょう。性行為後72時間以内に服用すれば100%ではないですが、避妊の効果が得られます。
ただし、アフターピルは値段が高い上、土日であれば病院もだいたい閉まっていますし、副作用が大きいものもあります。そのことを男性にも知っておいてもらいたいです。
[ノルレボは値段が高い(大体15,000円)けど副作用は少ない。ヤッペ法は安い(大体5,000円)が副作用が強い。]
4.好きな人に見られるところは自分でも見ておく
主に性器のことです。自分で見たことがない人はわりといるのではないのでしょうか?
自分で見て、ちょっと嫌だなと思ったら見せるの嫌になりますよね。きちんと手入れして見せられるようにしましょう。
VIOの脱毛に行っておく。デリケートゾーン専用の石鹸で丁寧に洗う。デリケートゾーンも保湿をする。
手入れをすると、していない時より確実に綺麗になります。愛着も湧きますし、ちゃんと自分の体の一部として認識できます。
体調の変化が出やすい部分なので、健康管理にも役立ちます。自分の体のことを知っておくことは大事なことです。
5.AVみたいに喘ぐ練習なんてしなくていい
セックスの予習はしなくて大丈夫です。
処女歴が長くなると、知識が豊富になりすぎることがあります。
男性は知らないのです。
実体験のない処女の比較対象は”いない”のではなく、ティーンズラブの美形俺様男子や筋肉隆々敏腕上司、程よい筋肉質で超絶テクニックを持ったAV男優だということを…
比較対象のハードルが高すぎるということを…
…悟られないようにしましょう。
ついでにティーンズラブにありがちな、処女だけど入るか入らないかわからない大きな男性のものを入れられて、最初痛いけどすぐに馴染んで頭がおかしくなるくらい気持ち良くなる的な流れは幻想なので、捨てましょう。
女性用AVもファンタジーです。
時々「男性は女性用AVを見てセックスの勉強をしろ!」と堂々と言っている方がいますが、女性用AVも女性が作り出したファンタジーです。
男性が「女性は男性向けAVをみてAV女優のようにしろ!」と言っているのと変わらないこと自覚しているのでしょうか?
甘い言葉をかけられ、「もう我慢できない!」と貪るけど優しいセックスをされて何回もイク流れもファンタジーなので捨てましょう。
男性は処女だと他の男性と比べられない、自分色に染められると思っています。”俺好み”が一番なので、男性が好きなスタイルを教えてもらうのが良いです。
実際は想像していたより男性のあそこが小さいかもしれません。すごい方向に反っているかもしれません。漫画では描かれていない形をしているかもしれません。
どんな形であっても大好きな人のものは愛おしく感じてくるものです。最初は驚くかもしれませんが、愛でましょう。
6.相手のことが大好きだという気持ちをMAXに高める
大好きフィルターがかかると、すべてのことが良く見えてきます。最高の気持ちになれる一番の要素です。
不安も好奇心に変わり、彼がしてくれること全てが愛情に受け取れ、幸せな気持ちで満たされます。
この気持ちをコントロールできる人が人生において勝者だと思います。そのくらい重要なことなのでこのメンタルコントロールができるようになりましょう。
上記6点が非常に大事な準備です。
あとは大したことないのですが、実践的な内容を少し。
・きちんと歯磨きをする
見た目ばかりキレイにしても、口がくさかったら台無しです。ちゃんと磨いて口の中を潤わせましょう。
・ムダ毛を処理しておく
デリケートゾーン以外のムダ毛も処理しておきましょう。男性の中では女性は腕や脇に毛が生えないと思っている方がいます。現実を突きつけても良いですが、引かれる可能性は高くなるので、チクチクもしないようにきちんと処理しておきましょう。
・トイレに行ったら必ずシャワーを浴びて洗う
行為の最中に緊張してトイレに行きたくなることがあると思います。トイレに行ったらその都度シャワーで洗いましょう。シャワーが簡単に使えない状況なら、ウォシュレットのビデで洗うか、デリケートゾーン用のデオドラントシートを持参しておきましょう。
・出血のためにナプキンかおりものシートを用意しておく
はじめてのセックスの時には出血が伴うことがあります。大抵は剥がれた処女膜が落ちてくるものですが、人によっては結構な量の出血がある人もいるようです。
ラブホテルには大概ナプキンが置いてありますが、持参しておくと良いと思います。全く出血しないこともあるので、出血しない場合は心配しなくて大丈夫です。
・下着はほぼ見られることがない
せっかくセックスのためにかわいい下着を着けていったとしても、意識高い男性でなければほぼ下着を見られることがありません。
男性も余裕がないのです。褒められなかったとしても怒らないようにしましょう。
・勃たなくても気にしない
女性が緊張していたら濡れないように、男性も勃たないことがあります。女性が想像する以上に男性ってナイーブなんです。
一生懸命気持ちよくさせようと頑張ってくれている時に勃たないのは、女性に魅力がないからではなく、自分の興奮を差し置いても女性に気持ちよくなってもらいたいからです。
愛です。
男性が勃たないことで女性が「私に魅力がないから…」などと落ち込むと、さらに男性はプレッシャーを感じてしまい泥沼にハマるので、「愛情が故に勃たないんだな」と愛を感じてください。セックスのチャンスは一回きりではありません。必ずまたあります。
自分を前に緊張している男性、頑張ってくれるが故に勃たない男性を愛でましょう。
<これからはじめてのセックスを迎える方へ>
セックスは相手のスタンダード(相手のやり方)を受け入れる楽しさがあります。それは初めてでなくても同じです。
女性の”上書き保存能力”は、相手が変わっても前の相手と比較せずに、今好きな相手のスタンダードを受け入れられる能力だと思っています。
二人で深め合っていくのはそこからのさらなるお楽しみです。
セックスはとても楽しいことですが、セックスすることに迷いがあり、先に書いた主な6点の準備が出来ていなければ、20歳であろうが30歳であろうが40歳であろうがセックスするべきではないと思います。
したとしても楽しめないはずで、それだけでなくセックスは悲しい気持ちや辛い思い、心や体に傷を負わせる出来事を引き起こすこともあります。
もし処女であるということで自己肯定感が下がっているのなら、下げているのは自分自身です。残念ながら、迷いがある中、セックスをするだけで世界観が変わることはありません。セックスをすること以外の何かがあなたの迷いや悩みになっていると思います。
セックスは楽しめないのであれば無理やりするものではないですし、たくさんの人がしているけどしなくたって何の問題もないものです。
興味があればぜひ楽しめる準備をして、満を持してその時を迎えてください。女性から積極的に行っても問題なし!
心から応援しています!