セックスをもっと素敵なものにするには 『8割セックス』

大人の金曜ロードショー『さよならみどりちゃん』

映画マニア瀧本による”大人の金曜ロードショー”【性描写のある映画】をご紹介いたします。

「俺って平熱高くてさ、37℃もあるんだぜ」
よく自慢していたユタカと初めてヤッた日、ユタカは本当に熱くて、あたしは溶けてなくなった。

今日の紹介はダメ男とダメ男にハマっていくダメ女のダメダメな映画、「さよならみどりちゃん」です。

ダメ男ユタカ(西島秀俊さん)は本命の彼女がいるのに女を遊び歩くどうしようもない遊び人。
ダメだとわかってるのに、なんか明るくて飄々としてて、ちょっとかっこ良くて惹かれてしまう。

そんなユタカに惹かれるユウコ(星野真里ちゃん)には「好き」と言ってくる年下イケメンがいて、やることはやるんだけどなんか惹かれない。

いろんな女と遊んでるのに、なぜかいつもユウコの所に戻ってくるユタカ。
巨乳のかわいい年下女子とセックスしてもやっぱりユウコのところに戻ってくる。

ちなみにその巨乳の年下女子はユタカのことが気になっていたのに、一回ヤッたら気が済んで他にいきました。

リアル!

そういうダメ男にズルズルとハマっちゃう様子が、まぁリアリティあって思わず「わかるわー」と唸ってしまう。
なんてったってダメ男が西島さんなんでね。

西島さんはダメ男やらせたらピカいちなのに、最近はマッチョないい男役ばっかりで、瀧本的には寂しい限り。

怒ってるのにおでこコツンでイチコロシーン。大好きです。

主に描かれている性描写はダメ男ユタカと、年下イケメン太郎とのセックスなんだけど、どっちのセックスが良いか、微妙な女心を揺さぶる良ーい対比になってます。

年下イケメン太郎はとっても優しくて丁寧で、すごく大事にしてくれるセックスなんだけど、確かに”見たまんま”って感じで面白みがない。

年下イケメンは本当におしゃれでイケメン。

好きな相手だったらそういうのが「幸せ〜」ってなるのかもしれないけど、同じ丁寧なセックスが続いたら飽きるのかもなって思える感じが出てます。

それに対してユタカのセックスは、特に”テクニシャン”という描かれ方はしていないしそんな感じもしない。
だけど、人に対して執着しない、自分勝手だけどなんか素直。

明るい中でセックスしようとするのを、ユウコが「明るいから電気消して」って言うと、わざわざユウコを抱きあげて、抱っこしたユウコに消させて、そのまま降ろさないでしばらくギューってしてるのとか、「こういうところなんだよなー!」って唸ってしまう。

女性に「好きー!」って言いたくなる隙を与えるというか。

対比で言うと、太郎は最初から部屋の電気は女子好みのちょい暗めの良いムードが作ってあります。

教科書はこっちなんです。
多くの女子は「そういうのがいい」って言うんです。
たぶんananにもそう書いてあります。

でも実際は違ったりするんですよねぇ。(遠い目)

これからもセックスってなったら必ず、まず真っ先にローライトにして、ソファに居てもベッドに連れていかれて、「痛くない?大丈夫?」って気遣われて、「好きだよ。」と言われながらするんでしょうね。

そういうのにずっと”幸せ”って思っていられる人が幸せになれるんでしょうねぇ。(遠い目2回目)

いやいや、AVを参考にしたガシガシ自己中セックスより100倍良いんですよ!
完璧なんだけど、完璧過ぎて…

そういった完璧なシチュエーションがダメなわけではなく、なんというか、”女性はこういうのが好きなもの!”という押し付けをされているような。

自分の感情ではなく、マニュアルを押し付けられている感じがするのは私がひねくれているからでしょうか。

最初は優しさだと思えるんだけど、そのうち「この人は私ではなく、世の中の女性の定義を見てるのでは…」と思える感じのセックスなんだよなぁ。ちゃんとこちらの意見や希望を汲んでくれると良いセックスになるんだけど、気遣っているようで押し付けている感じ。コミュニケーションに欠けている。

ただの私の好みですが、ユタカのは自分の感情は押し付けないで、素直に欲してる時に欲する、というのが心地良いんだと思います。

そもそもユタカは最低なダメ男なので、人間性で比べたら圧倒的敗北なのですが、女性がダメ男にハマる所以は大体そこです。

だいぶ私感入りました。

最後は遊び人ユタカの本命彼女が実際に現れ、いてもたってもいられなくなったユウコが自我を持ち出した末路がこれまたリアルに描かれていて、最後のユタカの一言はキッツい。

でも、”溶けてなくなりたかった”セックスだったのが、

「溶けてなくならなくてもいい。初めてそう思ったセックスは、とてもよくて…
ユタカはいつもよりゴツゴツしてて、でもとてもよくて…」

芽生えた自我か、割り切った感情なのか。
今までとは明らかに変わった心情で、今までと変わらないはずのセックスが変わったと感じているところがすごく好きです。

“良くなくなった”のではなく、自我が芽生えて”とてもよく”なったことが余計に。



ダメ男との苦しむ恋愛に見切りをつけるのは、自らピリオドを打つしかなくて、結末はバッドエンドのようなハッピーエンドのような。個人的にはユタカの本心が知りたいところ。

星野真里ちゃんのヌード目当てで観る方もいるかもしれないけど、胸の出しどころがこれか…と、エロ目的で使ってない所が監督の腕だと思いました。


色々書きましたが、30歳も超えて今は毎回マニュアル通りにムードを作ってくれる男性のことも、好きな人なら「丁寧!かわいい!好きー!」と思えるようになりました。
向こうがなかなかコミュニケーションを取ってくれないのなら、こちらから取れば良いのです。

同じ作品を世代を越えてから再び観ると、自分のセックス感も変化しているのがわかって楽しいです!

ダメ男にハマりがちの女性はぜひ一度観てみてください!何回か唸ります。

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